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tieckP実験工房

書きたいことを書いてたら 今日も坂道のことばかり。

日向坂メモ 上村さんのブログ

忙しさとともに、さすがの日向坂といえどもブログの更新が減りつつある。とりわけ告知以外の雑談的なものが減りつつあるけど、それはファンとしては喜ぶべきこと。特に変化が目立つのはかとしさんで、彼女は忙しい中でも告知を書かさない律儀な人だからこそ、仕事量と相まって、告知主体のブログになっている。

そんななか、日向坂のブログで興味深かったのは上村さんが誕生日に抱負を述べたブログ「17歳。」。そこでは、いつも丁寧に言葉を使えている印象の上村さんが、それでも「自分の心の中で思っていることを言葉にして文字で伝えたり言動を通して伝えることが苦手です。」と述べている。

彼女の秘めたる向上心というか、芸術家としての目標の高さはいつのブログでもうかがえるところ。また、そうしたこだわりがリアルタイムで発揮できず悔しい思いをすることがあるのも、時に涙するテレビやラジオから伝わるところ。とはいえ、じっくり時間をかけて書かれている、読みやすく質も高いブログについて、ここまで苦手意識を持っているというのは正直、意外だった。

日向坂にもいろんな人がいる。たとえば、渡邉さんのようにどんなときでも言葉が出てくることに自信を持っている人。喋りは得意だけど文章としてまとめるのは苦手という潮さん。喋れるけどそれ以上に文章を愛する宮田さん。

そうしたなかで、上村さんは彼女の間で何かを表現させてあげると、少し覗かせてくれる内面世界に読み手が引きつけられてしまう人。バラエティやSHOWROOMでも、ユニークな面をよく見せてくれるけれども、特に自分の言葉を探せるブログとの相性は良い。それでも今回のように、目標の高さにおののくことはこれからもあるのだろうけど、きっと表現者としては、逸材揃いの日向坂でも数人しか辿り着かないところに辿り着く。楽しみに読んでいきたい。

この上村さんのブログについて、もう一つ興味深かったのは、今日の金村さんのブログ「こういう日があってもいいんです!」に「ひなのの誕生日のブログが良いブログだったよとスタッフさんから聞いたのですぐ読みました。」と書かれていたこと。内部に上村さんのブログの良さをしっかり理解して、周りに紹介する人がいるのだ。

きっと、上村さんに限ったことではなく、他のブログ上手のメンバーについても、同じようにして良いブログの情報が共有されるのだろう。ダンスの上手さ、バラエティの得意さ、握手やミーグリを売る力。そうした魅力だけでなく、ブログについても内容を読んで質を評価してもらえるというのは、言葉の表現者にとって、とても良い環境だなと感じた。また、金村さんのブログが、一面ではそうして悩む上村さんを励ますようであり、他面では上村さんのブログの内容に刺激を受けているようであるのも、互いを高め合う日向坂らしいあらわれだと思えた。


さて、これだけではなんなので、「ノギザカスキッツ」について書こうと思ったけど……ええ、松村さん卒業!?

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坂道メモ 坂道三番組

「乃木中」の前半2/3は、先週と同じ「お取り寄せを食べるだけ」企画。編集していても撮れ高の少なさを感じたのか、フルで放送しなかったのは良かったし、前回と比べればではあるけれども、「おいしい」以外の感想も増えていた。現場に「何か違ったコメントをしよう」という雰囲気が生まれたのか、編集がそういう箇所を積極的に拾ったのかは分からないけれども、消化試合ながら先週よりはガッカリ感がなかった。

ただ、正直、日村さんが「二回食べられる」権の一回を設楽さんのお取り寄せに用いたのは、相方のオススメは「乃木中」以外でも紹介しあえることを思えば、乃木坂のものを食べて欲しかったし、そこで食レポの手本を見せて欲しかった。

後半の「1人だけYESの質問をしろ! 乃木坂クエスチョン」は、バラエティ要員がスタジオに増えたこともあって、安心して楽しく見られた。賀喜さんや松村さんも、乃木坂にカスタマイズされていない、かつ視聴者が「ああ、良い線かも」と思う良いラインの質問を選んでいた。2度とも該当者が1人だったのとか、新内さんが本当に答えられたのとか、展開も神がかっていた。

ところで23区を、特定の順(あいうえお順とか東から西順)ではなしに、かつ重複せずに言える人ってかなり珍しい。新内さんは二期として出てきた最初の特技が、地下鉄の路線が色で分かる、だったと思うけど、東京の地理を広く覚えてるんだなと感心した。できればスタッフさんには23区の地図で塗りつぶしていって欲しかったところで、その方が新内さんの解答順のトリッキーさが分かって良かったと思う。ためしに僕がWikipediaの画像を借りて順番を振ってみたのがこの画像。
1200px-Tokyo_special_wards_map_ja_tieckP.png

見事にバラバラなのが分かると思う。

あと、久保さんが松村さんの「お母さんがマサコ」の質問のあと、該当するのにすっとぼけている表情は、知ってから見返すと面白い。


「そこさく」はヒット祈願で、マジメな2人のお寺修行。エンタメ化しすぎない修行ってこういうものだろうと思わされる、最後の山岳修行以外は地味な行で、2人のコメントも常識的だったので、ハプニングの面白さを除けば、「放送大学 授業科目案内」のお寺編みたいだった。マジメさは2人の良さだから、彼女らはこれで良いけれども、こういうときには少し斜に構えたメンバーもいると助かる。VTRが終わったあとの天さんのコメントはそういう感想のズラし方が身についている感じで良かったし、一期生のなかで小林さんが重宝するのもそういうところ。

あと、相変わらずグループ愛が前面で、この辺はもう少しポロッと出る方が個人的には美しく感じる。というのも同レベルのグループ愛は他の坂道にも感じるので、こればかり強調するとかえって、他のアピールのなさを感じるから。たとえば、クイズ番組で活躍して、その舞台裏として「他のメンバーから応援のLINEがあったから頑張れた」と言われるとよりホロッとする。


「そこさく」は跳ねたわけではない部分も多かったけれども、安心のバラエティらしい雰囲気で、2番組のあとにホッとした。河田さんの長州力プレゼンは、彼の場合、本人が出てきての何が起こるかわからなさが面白いだけに、テロップ紹介ではそれほどインパクトがなかった。「相席食堂」から引っ張りすぎなところもあるし、河田さんらしからぬ、ミスのないプレゼンのせいもあったけれども、そこは褒めるべき点だろう。

高本さんによる山口さんアレンジは、若林さんが「変わりましたね」、山口さんも「変わった感」と言っているようにはっきり「かわいくなった」と言いづらいのが印象的で、食リポで「おいしい」と言えないときに「変わった味ですね」と言うように交わされている。メイクというのは、欠点を補ってルックスを向上させるのと別に、みなを均質にする方向性で用いられるもので、bis感とかも、みんながそれになれば怖くない、というテンプレのこと。この一緒の流行だから安心、という価値観は、流行の服を着れば「ダサく」なくなるのと同じことで、スタイルが良ければ何を着ても似合うから、合わせる必要はあまりない。同じ意味で、もともとが整っているアイドルは、元の良さが伝わる方がえてして得をすると思う。

佐々久さんの「おやすみ選手権」は、プレゼン自体は「ひなあい」の平常運転で、こうした特にメリっともハリっともしていない内容でもなんだかんだトークの雰囲気が楽しいのは地力のついた日向坂らしいところ。その後の、佐々久さんの寝たふり企画は、他の坂道番組でもよくやってきたけれども、どこでバレるのがおいしいかまで計算して振る舞っていそうなところがさすがのキャプテン。

森本さんのロケ弁おかずドラフトは、まさに先週・今週の「乃木中」を一手間加えて面白くするような企画。たんに好みのものを食べるだけでなく、ドラフトでかぶったら食べられないというゲーム性や、チープなお弁当容器に入れたときの美しさで競えるメンバーのセンス比べ、さらにロケ弁クイズなどの要素が加わって、視聴者がバラエティとして楽しめる企画に仕上がっていた。今回の企画プレゼンのなかでも発想の良さ・オリジナル性はダントツで一番だった。

山口さんの野球企画。投げにくそうな服装で遠慮気味に投げていたのが気になったけど、あの服装・髪型で真剣勝負をするという変わった画を撮りたかったのかなと思う。今後の野球部の展開については、いろいろ本格からおちゃらけまで調理の仕方はあると思うけれども、とりあえず修行と称して、(以前、牛肉ご褒美で一瞬やったような)ストラックアウトをKASUKE内で再度やっても良いと思った。あとは、チェスボクシングではないけれども、運動と頭脳を両方使う企画に取り入れれば、野球が苦手なファンも取り込めそうで、たとえば宮田さんの「チーム対抗!! 学力運動会」で解答権を「獲る」ために運動担当メンバーがフライを「捕ら」ないといけない、とか、正解したときの点数がホームラン数で決まるとかすれば場も盛り上がりそう。個人的にはもちろん野球が好きなので野球企画は楽しみだし、番組内で眠る佐々久さんが、来てくれそうな巨人の選手を尋ねられた部分では、ほんとに誰を挙げるか聞いてみたかったほど。せっかくなので野球愛の強い乃木坂の久保さんと佐々久さんで対談してほしいくらい。あ、坂道対抗野球ゲーム対決とかないのかな?

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坂道メモ 坂道三番組

今週の「乃木中」はガッカリする内容で、いつもなら三番組を通しで見たあと、それぞれを一時停止しながら見返してブログを書くところ、その気力もなかなか湧かなかった。と言いつつ見直したけれども。

一ヶ月前、今回の前提となったご褒美プレゼン企画について、こう書いた。

「企画を決める投票は、一番凡庸に思えるグルメに集まったので、正直に言えばガッカリした。たしかに乃木坂は、かわいい子が嬉しそうならそれだけでファンが喜ぶグループではあるけれども、本人達が『私たちかわいいから、おいしい物食べてたらバラエティになるでしょう、私たちはおいしい物が食べたいんです』と投票するとしたらそれはちょっと残念で、バラエティとして面白くできそうかという俯瞰的な選択もあっても良かったのに……とも思う。」

というわけで期待は小さかったけれども、そうはいっても作家さんのアレンジでバラエティ性を足すことはできると思っていた。たとえば「ガッテン」ボタン的なものを用意して、お取り寄せのプレゼンや試食でメンバーが「食べたい!」「おいしかった!」と思った回数連打させれば、それをカウントするだけでもちょっとは盛り上がる。

今回それをしなかったのは、予算がご褒美に行ってしまったのか、乃木坂メンバーなら食べてるだけで受けるだろう、と制作陣が判断したか、企画投票でメンバーにバラエティ欲がないのを理解してガッカリしたかのどれかだろう。正直、三つ目の理由だとしても責められない。「ひなあい」がメンバーの意欲にスタッフも引っ張られて相乗効果を生んでいるとすれば、その逆も当然ありうる。

実際のプレゼンや食レポも、このゆるい企画を選んだメンバーだけに、「すごい」「ホントにおいしい」「一番おいしい」「おいしすぎる」「みんなが好きな味」「なんか不思議」「食べた方が良い」みたいなぼやっとしたものばかりだった。清宮さんがリアクション含め孤軍奮闘していた。


一方、冠番組があることのありがたみをしっかり感じていそうな櫻坂は、きちんとバラエティをしていて好感が持てた。こちらについても先週書いたことを引用する。

「次回もまた通販番組風なわけだけれども、今度はメンバーの持ってきたものを、メンバーのエピソード込みで、メンバーによるプレゼンで紹介するという違いがある。だから、今週と面白さの差があれば、それこそがアイドル自身の魅力であり、櫻坂自体での魅力なのだろうと思う。」

まさに先週と大きな差があり、遙かに面白かったから、この面白さは当て書きで書かれた台本も含めてメンバーの魅力だと言える。

特に旧2期生の寸劇が上手だった。まず、トップバッターにしてセンターの森田さんが照れずにショップチャンネル風をやりきり、場もそれを盛り立てたことで、これをやりきる方がクールでカッコイイ、という価値観が生まれていた。プレゼン自体の質も、タメなどを用いながら、くど過ぎずさわやかで、アイドルがやるこんな通販チャンネルがあったら、普通に人気が出そうな気さえした。ネックマッサージャー自体は、強で痛がってる武元さんに続けさせたのが、首って神経が集中しているので少し怖いけれども、番組が安全に配慮しているという前提で言えば、一連のくだりはとても面白かった。

井上さんも、上品なクソガキ路線を安定して表現できていて、この憎めない感じはバラエティ的に広く重宝しそう。

二期生以外でも、小林さんはよりコテコテな寸劇感のある通販パロディをやりきっていたのでとても面白かった。トースターのくだりはもう少しマイルドにできた気もするけど(「前からどうしても欲しかった機種を結局買ってしまったけど、スタッフさんからせっかくいただいたものを処分するわけにはいかず、今回が良い機会だと思った」的な)、「ここで終わらないのが小林です」という通販っぽい名フレーズも用意されていて、よく仕上がったプレゼンだった。

大園さんと大沼さん、特に大園さんの内容も計算通りに面白かったけれども、もう少しお腹から声が出ると、より自信に裏打ちされて面白さが伝わるのだろうなと思う。大沼さんは意外性も武器なので、発声がひょろひょろするのもまた面白いみたいなところはある。


そして宮田さんの復帰した「ひなあい」も、メンバーが自主的にアイデアを出す第3回企画プレゼン大会で、日向坂らしい積極性が見られた。個人的に気になるのは河田さんの「長州力さんをみんなで学ぼう」。たしかに以前共演なさった縁で「ひなあい」に呼ぶのも面白いかもしれない。上村さんの「マニアッククイズ」も日向坂で見てみたいというのはあるし、渡邉さんの「パジャマパーティー」や佐々久さんの「おやすみ選手権」や富田さんの「席替えバトルロワイヤルバスツアー」は、趣旨自体を聞いてみたくなる謎があった。

高瀬さんの春日さん企画は、渡邉さん・丹生さんを絡めた恋愛ドラマ風のアングルをプロレス的に構築できているので鉄板芸になってきた。参加者がみんな俯瞰的に見て動いているので、情熱的ではないけれども安定し、よどみなく流れているのが良い。

高本さんのメイク企画はバラエティ泣かせ。人間の楽しさって、全部をひっくるめた上位概念の快の下に、笑う楽しさとか、美しくなる幸せとか、競争して勝つ興奮とか、勉強ができる喜びとかがあって、バラエティは究極のところ「笑う楽しさ」を目指すもの。そのために、失敗とかハプニングとか計算されたどんでん返しが必要になるところ、美しくなる幸福感とか、おいしいものを食べる嬉しさがテーマだと、意表を突く余地がなくなってしまう。その点で、アイデアのなかに対決企画が入っているところは良かったなと思うけれども、「あるメンバーを美人にします」という企画がメインで、マジなトーンで欠点を指摘して進み、最後のメイク結果も笑ってはいけない、となるとバラエティではなくなってしまう。

小坂さんの企画は、プレゼンよりは本番が面白くなるタイプのもので、メンバーの関係性の整理はエピソードトークの土台として、また新規ファンが理解を深めるための企画として良いものだと思う。それにしても、「おみそしるコンビ」の、喋っているだけでバラエティの楽しく弛緩した雰囲気が作れる感じはさすがで、コンビ名の由来をさっそく行動で示せていた。

東村さんのKASUKEも本番で運動能力に驚かせてもらえる企画になりそうだし、失敗するメンバーもそれはそれで見所を作れるはず。今回の跳び箱は、彼女らの能力なら、バネのない踏み台でも8段は余裕だと思うので、もっとすごワザを要求しても良かったほど。ぜひ、彼女らに渡邉さんや佐々久さんや髙橋さんも加えたうえで、一人二人しか成功しないような次元の競争を見せて欲しい。

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坂道メモ 坂道三番組

「乃木中」の堀さん卒業企画は、なんといっても前半のわちゃわちゃが輝いていた。おもしろい要素を特に生み出すわけではないなかで、雰囲気とテンションだけで楽しい、というのは同期ならでは。僕の好みの、論理的な積み重ねによる筋の良い面白さとは全く無縁だったからこそ、純粋なテンションがキラキラしていた。こういう技術として仕上がらない、一般化できない楽しさは、畢竟、芸能とか芸ではないわけだけれども、卒業企画だから許されるわちゃわちゃ回として当たりだったと感じた。


「そこさく」のメンバーご褒美ゲット回、こうした企画は本来的にはロケをすることでの異空間がフレッシュさを与えて面白いわけで、今回はコロナ下だから仕方ないけれども、通販番組をわざわざ録画して見てしまったようなガッカリさがあった。

全然本筋ではないところで、土田さんが自分の半年分のギャラが8万円だと言ったときの、澤部さんの「俺が交渉しましょうか!」は(たんに「安い!」とか「嘘でしょ!」とかに比べて)斬新なツッコミでとても面白かった。

次回もまた通販番組風なわけだけれども、今度はメンバーの持ってきたものを、メンバーのエピソード込みで、メンバーによるプレゼンで紹介するという違いがある。だから、今週と面白さの差があれば、それこそがアイドル自身の魅力であり、櫻坂自体での魅力なのだろうと思う。その比較の前提のための回としてなら、今週も成立していそう。


ライブ、ドラマ、シングルと忙しい日の続く日向坂。富田さんの体調不良が気になる一方、宮田さんがアイドル兼業しながら、アイドルへの優遇がなさそうな大学を立派に卒業し、少しずつ体力回復とお仕事復帰を果たしていくのは本当に嬉しいこと。実は僕も大学院時代に後輩に芸能人がいて、進路の相談に乗ったりもしたことがある。仕事での授業への遅刻などもあって周りの理解を得るのは大変そうだったから、宮田さんは周りに助けてもらえたということであれば、そのこと自体、人徳なのかなと思う。ブログにある「学生は一旦終わりで」の「一旦」に勉学へのガチさを感じつつ、日向坂でもまた活躍を楽しみにしたい。

さて、「ひなあい」。「寿司ワゴン引っ張り合い」は、この企画三番目のコーナーとしてちょうど良い緩さ。基本的には両足を前に蹴る筋力と、足の支点に対して重心を後ろにして体重をかける姿勢の上手さの勝負で、山口さんは姿勢が上手かったし、渡邉さんは筋力が強かった。森本さんは姿勢では勝っていたけれども、髙橋さんが持ち上げた分、手の位置が下がって尻餅をついてしまい、体重をかけられなくなって負けてしまった。どの試合もちゃんと戦い感があって良かった。

そして、名場面クイズ。正直、それなりに見たはずの自分でも答えられないものばかりで、たとえば一問目の濱岸さんがおしるこを作ったのも、渡邉さんと同じであんこを入れたのは覚えていたけれども、大福から取ったのは言われるまで忘れていた。あのリレークッキング回だと、宮田さんの名台詞はもちろんとして、炊飯器を繰り返し開けたこととか、高本さんが餃子の皮をおたまで作ったことは覚えていたけれども、出題はさらに難易度で上回っていた。それでいて、メンバーには全体としてちょうど良い難易度になっていたから、クイズ制作も、メンバーの記憶力も良かった。松田さん、小坂さんは先々週に名を挙げたように順当として、金村さんの矢野謙次も(のちに「世界一やりたい授業」企画で再び扱ったとはいえ)立派だし、影山さんは「ひなあい」期を見ないほど受験に没頭していたからどうかと思っていたけれども、さすがの暗記力だった。もうひとり、問題の相性に泣かされたけれども、髙橋さんもよく知ってそうだった。今週は、先週に比べてなつかし映像の挿入も豊富で、そこも良かった。あと、個人的に高瀬さんの全く似てないけど真剣にやったかとしさんのモノマネはツボだった。
ちなみに、「若林さんが名前を覚えていない疑惑」のクイズで松田さんが「芽実さん」と答えていたのは、「(柿崎)芽実」と「(東村)芽依」で迷った、的なエピソードがあったと思う。

最後の早押しは、クイズが得意なメンバーが揃ったこともあって、本当にクイズ番組レベルの難問と解答技術だった。金村さんは、先日のクイズで涙を呑んだ分もここで取り返せて良かったなと思う。早押しになったときの馬力というか、集中力が高い人なんだな。前の名場面クイズコーナーで分かったときに、ぴょんぴょん飛び跳ねる金村さんと、うなずくだけの小坂さんの違いも印象的で、金村さんのおおっぴらな競争心と、小坂さんの内に秘める闘争心、その両者の対比がよく表れた回にもなったと思う。

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坂道メモ 坂道三番組

「乃木中」は先週に続く、バラエティ講座。特に印象深いのは山下さんのもので、彼女は三期生ながらすでに経験豊富でいろいろなノウハウを持っているわけだけれども、たんに経験から学んだことを示すだけでなく、先輩達によって道がひとつ作られたあとの後継者らしい変化の付け方を売りにしている。

もう少し具体的に言うと、乃木坂一期生は、それまでのアイドルやAKBのやり方に影響を受けつつも、品良くかつバラエティを厭わないという乃木坂流を開拓した。二期もこれに近い位置に居たとして、三期メンバーは、こうした王道の乃木坂らしさが完成したあと、それを盗んだり教わることができる状況で育った。そこで素直に継承したのがマジメな梅澤さんだとすれば、その乃木坂らしさをわざと過剰にしたり、計算であることをより前面に出すことで変化を加えたのが山下さん。いわば、美術におけるルネサンスのあとのマニエリスムのように、完成した様式が、様式そのものとして目立つように奇抜に強調できている。

「司会によってクリームの位置や量を変える」「グロスにはきな粉がつく」「奥歯で噛めば口の中の食べ物が見えない」「(牛に感謝は)テロップに出るじゃないですか」などは、実際に役立っているか以上に、ここまで計算していることを示すのが面白い手法だし、山下さんもそれを自覚している。

アイドル芸をメタ的に見せて、ここまで考え得るのか、と驚かせられるように進化したのが達人山下流で、それは形式・技術が成熟したということ。吉本にYAGがあるような意味で、ここまでくると乃木坂にも芸を売れる学校が作れそう。

番組後半は、かわいい謙遜部門はそれぞれに個性的なワザを持っていて面白かった。その上で、この番組の瞬間に生まれた対応である、賀喜さんの「プラモデル」が特に面白く感じたのは、バラエティのひとつの重要な要素である生っぽさからだろう。


「そこさく」は、前回の続きの卓球に始まった。前回予告されて、卓球をやるものだと知っていて見たからか、そこからする期待には沿うレベルでは楽しめた。同じようなことを「欅坂」としてやっていたときより、ひな壇も頑張っていた。

大沼さんと井上さんの合作は、大沼さんのいびつな良さが、井上さんの整った音楽センスと喧嘩していた。大沼さんの味のある音程も、正しい音程が出る西洋楽器のせいで、ただのミスに聞こえてしまう。ただ、由美子会長のサックスは面白いだけでなく、音がふつうに良くて耳に心地よかったし、そこからオカリナという二段オチも狙い通りの面白さだった。

天さんのけん玉は隠し芸として成立していてすごいと思ったけれども、さすがに二回挑戦は飽きてしまうところがあった。とはいえ、その冗長さまで含めての天さん回で、その視点からは充実していたと言えるかもしれない。


「ひなあい」は、今週は予想していた内容とはちょっと違っていた。そもそも百回記念企画というのとBD発売記念というのでは、見るうえでの心構えがやや異なる。個人的には、リモート環境なのもあり、BD発売記念にかこつけた、過去振り返り企画をやるというのは、それはそれでとても好きなタイプの内容だけれども、前者の企画のお祭り感を求めていたので肩すかしの面はあった。

しかも、「ひらがな愛」を競うという点を楽しみにしていたら、一つ目の企画が、運任せのわさび寿司対決ということで、こういうのは番組中盤に余興のように入れて欲しかった。その意味で、影山さんがこの「ひらがな愛」要素のなさをツッコんだり、LoveMeDoさんに喧嘩を売りに行ったりした部分は、視聴者目線での上手い空気コントロールとして感心した。

そんなわさび企画ではあるけれども、年末の田中さんの回で、メンバーならわさび寿司でも撮れ高を作れると感じた視聴者は多かったと思うし、それを早くも実現させてくれたのは良かった。影山さんも潮さんも、キクトシやゴリドーのいない中で積極性が目立ち、場作りも上手かった。あと、潮さんのUFO話はオチの前にタメを入れていて、アドリブでこれができるのは成長したなと感じた。上村さんの、わさびを食べてさえ本能の拒絶反応が出てこない感じも個性が出ていて好き。

後半は一点して、日向坂の得意なジャンルのひとつであるドタバタバラエティ。トップバッターの高本・濱岸ペアから全力なのが見ていて心地よく、とりわけ濱岸さんはからを破っていた。高瀬・河田ペアも同様によく動けていた。後半の二組は、お題自体がこれこそまさに「ひらがな(日向坂)愛」企画だ、という感じでとても楽しめた。ただ、ふと思ったのは、もう少しBDから当時の映像を引っ張ってきてくれた方が、買う人も増えるのではないかなという。「タルタルチキン!」とか何度でも見てみたかった。

次回こそはクイズコーナーが中心となるようで、そこではきっと過去映像を元にした問題もあるのではないかなと。今週も、来週を楽しみに締めくくりたい。

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