スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

欅坂メモ102 カウントダウンライブ3 キミガイナイ

一般受けもするし、欅坂さんにも歌いやすく、それでいて玄人受けも狙える、「キミガイナイ」は表題曲にしてもいいくらいの良曲。

たとえばAメロ前半は、四つ打ちと戯れるようなはずむメロディなのに(しかも1番は3つのバリエーションがある!)、後半は全部を四分音符にしている。Bメロに入ってもスタッカートを多用しながら最後の小節だけ八分音符で統一してる、そういうリズムの緩急が巧み。平板なサビを使ったイントロでは、ピアノのコードにテンションノートを加えて深みを出してる。1番サビ前のピアノもいいし、2番のあとの処理もサイマジョよりずっと上手い。ラストのサビの手前、4小節16拍を6/8のフレーズ4つと1小節とに分ける、ベタで教科書のような変拍子も効果的に決まってる。アイドルが歌える範囲に抑えた楽曲として、ほんとに言うことない。

歌詞も、すごく好みで、秋元さんがやる気を出せばこれくらい詩的にできるよ、という感じ。ただ、マーラーといえば5番、といえば葬送行進曲で、ベリカさんの葬列や、曲の終わりで反対側にひとり歩く演出、間奏でみんなマイクを松明のように掲げてしゃがむポーズ、「きみがいないこんな世界」という詞は、明らかな死を思わせるんだけど、1番はただのけんか別れを歌ってて「いまさら電話したくない」と書いてる。2番では朝が来ればきみがいて楽しくなるし。それをどう読み解くか。
-自分のなかでひとつの仮説としては、「きみ」が死んでしまったんだけど、その現実を受け止めきれずにただけんか別れしただけだと思い込もうとしてる歌なのかもしれない。そうすると2番の「どんな甘い夢も消えて 現実の歯車が回る」なんかに意味が出てくるし、その辺りの明るい歌詞がかえって切なく感じられる。「もう今更電話したくない ふと愚かな自分が嫌になる」というのも、仲直りしたいのに意地っ張りで電話をかけられない自分が嫌、という読みを超えて、「今更電話したくない」だけだと思い込もうとしてるけど、ほんとは電話しようがない相手なんだ、と我に返って嫌になる、と読むこともできる。

歌:
歌割りのところでざっと感想は書いたので、補足だけ。
-どこがオンマイクわかりにくいけど、たぶん冒頭と一部のサビはほとんどマイクからの音声を拾ってない。生歌感はないけど、調整すれば、どのパートもきれいに聞かせられる声が揃ってるのも大事なこと。

米さんの声が目立ってるけど、ミスの量自体は声の高い人たちとあんまり変わらないとも思う。ただ、あのパートはほんとに高音と低音を埋める声質のひとがいないので、米さんは上手さも下手さもソロパートのように聞こえてしまう。チャンスでもある。

オダナナさんと鈴本さんが低音と中低音を支えてるパートは、何人かいる高音部が多少ミスをしても目立たない構造になってる。ただ、オダナナさんのタイミングがズレたりすると、それはやっぱり目立って聞こえる。いい声だから問題はないけど。

志田さんのパートは安定した声が多いので現状ですごく聞き心地良い。ベリカさんはサイマジョを聞いてると低音が出るみたいなので、それが下を支えると完璧になりそう。

ダンスなど:
小池さんと原田さんが最初にマイクを2本持ってるのが(当たり前だけど)面白い。特に原田さんの持ち方だと、もしマイクがオンなら二本分声が入りそう。
-ベリカさんを降ろすところでの長沢くんの笑顔がすごく自然。
-みんな目薬をしたくらいにうるうるしてるけど、織田さん、佐藤さん、鈴本さんあたりがほんとに感極まってるように見えて、みんなきれいだなーと思う。
-「つけっぱなしの」のところで原田さんが揺れるのを忘れてるのがちょっと面白い。
-ラスサビ「隣人はまだ起きてるのだろう」のところは齋藤さんが今回のライブでいちばんきれいに(ダンスも表情も含めて)映ってるところ。
-「ミルクを飲んだら」のところで首を揺らしてるのは佐藤さんみたいにカクカク動くより、オダナナさん・尾関さんくらいのゆったりさがきれいだなーと思う。
-2番の「誰かがいるはずなのに」のところで涙をこらえてるベリサさんの横顔はきれい。
-「僕は僕で」のところでベリカさんがひとりだけ倍のテンポなの、ひとりだけ浮遊感を狙ってるのかなと思ったけど、ただのミスかもしれない。
-その部分で屈伸がうまいなと思うのは小林さんで、かかとを上げたとき頂点で止まらずゆっくり降りてきてすごく漂ってる。平手さんとか佐藤さんの上昇は速度が一定できれい。
-齋藤さんは1番のサビ前で前列にいて、自分に視線を引きつけるようなタメと力強さを表す動きをしてる。仲が良いからなのか、尾関さんもこれをしてる。尾関さんは全般に動きに意図が感じられて雑なところがなくて好き。

表情はみんなすごくいいと思う。なかで、平手さんと菅井さんは作品の雰囲気とすごくマッチしてる。小林さんとか原田さんもいいし、さっきも書いた佐藤さんもすごくいい。悲しみのなかに意志を秘めた表情をしていて、この曲はダンスも含めて佐藤さんがセンターをしてもいいくらいハマッてると思う。

僕はキレよりしなやかさが好きなので(というか、キレも好きなんだけど、そっちは言及するひとが多いので)、柔らかい動きが多くなるダンスを見るのが楽しい。向かって右側にはそれを踊るのが得意なメンバーが揃ってる。小林さんや、バレエをやってた佐藤さん・原田さんは指先まで見ていて幸せになる。もちろん、鈴本さんや今泉さんもこういうのできる方。
-原田さんだとラスサビの「壁の向こう側の気配」っていうところとかほんとに腕の角度から何から美しい。
-佐藤さんのラスサビの「愚かな自分がいやになる」での手の動きもきれいすぎてため息が出る。
-小林さんだと「今日は楽しい」のところで手を拍一杯までかけて下ろしてる(ために少し震えてるけど)あたりが「らしく」て、全体に始点と終点をなめらかに、でもタイミングはかなりタイトに結ぶのがどの曲でも見られる特徴。こういう柔らかい厳密なリズム感って貴重。あ、でも1番の「誰も居ない」の「い」で肩上げるのは遅れてるというか、忘れてたみたいだ。2番では合ってるので。

2016.03.20 | Comments(0) | Trackback(0) | 乃木坂・欅坂

«  | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

tieckP(ティークピー)

Author:tieckP(ティークピー)

だいたいどこでも曲を作って、自作曲には詞も書いてましたが、文章を読み書きするのが特技で、最近は欅坂46さんのブログや番組についてメモをとる日々です。乃木坂さんはずっと深川さん推しです。 twitterのアカウントも@tieckP。メールアドレスもtieckP+gmail.com(+の代わりに@で)です。お気軽に連絡どうぞ。

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。