欅坂メモ109 カウントダウンライブ5 手を繋いで帰ろうか

ところで、長沢くんが手に貼ったのはなんでしょう? ってクイズ出したまま放ってあるなあ。

手を繋いで帰ろうか:
他の曲がやや昭和を狙ったり、表題曲のようにカッコいいことを考えると、この曲のホッとする感じは貴重で、アイドルなら1曲はあるべき曲。Akira_Sunsetさんは作曲家としてアーティストというよりサラリーマンなので(本気を出さないときの秋元さんに近い)、こういう埋め曲を担当するのにぴったり。実際、コード進行は定番で、このコードで音数多めにするとこういうメロディになるよね、というところを、あらかじめ解答を教わったテストの満点解答のようになぞっている。とても尊敬に値するサービス業者。
-まったく同じ事が歌詞にも言えて、つまりこの曲は本気を出してない秋元さんらしさが全面に出ている。たいてい秋元さんは、そういうときに弁解のようにしてなにか普段聞いたことないようなフレーズを入れたりするんだけど(乃木坂さんの「ハルジオン」が良い例で、「フライングゲット」「give me five」あるいは「私、起きる」の「A.S.A.P(as soon as possible)」なんかが分かりやすい)、特にそれもない。たぶん、サイマジョや渋谷川やキミガイナイを楽しんで書いたものの、ああアイドル曲入れないと、みたいに思って手堅く書いた曲。ほんとに職人。

詞と曲は独創的じゃなくても、それが他を引き立てる役に徹するならむしろ長所になる。この「手を繋いで帰ろうか」のウリはなにかというと、振り付けや楽しそうにやっている欅坂さんのパフォーマンス。特に振り付けは、ダンスというより舞台で行われる喜劇で、欅坂さんには「吹っ切れる」ことが求められる。その期待によく応えているから、この曲を見るのはすごく楽しい。振り付け師さんも満足だろう。

菅井さん・守屋さん:
当然、この二人が主役で、二人がきちんと表現しきることでこの振りは成立する。菅井さんは全身の(特に手の)表現でいろんな状況を説明していて、オーバーなくらいに吹っ切ってやってるのが偉い。ストーリーが伝わるかブログで危惧してたけど、正確ではなくても十分初めて見ても筋を楽しめる。
-それ以上に感心したのは、守屋さんが表情だけで伝えられてる幅が大したものだなーと。すごくナチュラルにツンとした表情とデレとを使い分けていて、あんまり演技性を感じない演技。テレビドラマとかに向いてそう。

フロント4:
驚いたのが、サイマジョであれだけカッコ良さを求められたフロントが、この曲の演技の方向性でも後列に範を示すように適切な表現をしてると言うこと。平手さんが可愛くなると中学生らしさが出るのは知ってたし、今泉さんはアイドルのプロだから、と思ってたけど(実際、この二人は表情の演技など後ろにいるときも安定してる)、小林さんと鈴本さんが、これだけこの曲に合わせてくるなんて予想を遙かに超えていた。
-小林さんは、ふだん冷めてるタイプなのにすごく喜怒哀楽をちゃんと顔で表現していて、笑ってもかわいいし、1番の「やってしまった」で前に出てくるところ、半開きの口でのやってしまった感はずば抜けてる。ダンス自体、この曲では省エネせずにキレも良い。
-鈴本さんは冒頭の細かい振りから力強さも感じるし、2番で「道を渡るとき」のところで見せる表情は、いつもの美人で強気な感じとのギャップが出ていて、それだけで抜群にかわいい。

ダンス・表情など:
1番で、自分の番が来るまでは同じ姿勢でリズムを取るんだけど、オダナナさんは右手を伸ばした状態がずっと続くのでちょっと面白い。

「アイスカフェラテ~」のところ、米さんはダンス初心者なりに頑張ってるんだけど、原田さんと石森さんがすごくうまく腰を回していて、挟まれちゃってる感がある。でも米さん、ほかの曲も含めて全力でやってるから、必死さそれ自体がウリになるアイドルのダンスとしては魅力がある。
-この曲の原田さんは、かわいらしさとバレエ経験のしなやかさが両方生きてて抜群にいい。2番の「振り向いてもくれない」のターンから腰をひねるところとか。

もうひとり特筆なのが小池さん。コミカルな表情がいいし、ちょっとせわしないくらいの普段からのダンスが、この曲の軽快さにハマってる。2番の「慌てて僕は」のところで他のひと以上に細かくステップ刻んでるのとか何度見ても飽きない。

2番で横にはけていく尾関さんの真顔が「はあ、やりきったわ」みたいな感じで面白い。ただ気が抜けただけのベリサさんや土生さんと一線を画してる。よく見ると、自分の番が来る前に真ん中による時点ですでに真顔だ。でも自分の番やサビは元気に笑顔を振りまいてる。

逆に後列でも笑顔だったり表情をしっかり作ってる子はえらいなと思う。さっきの原田さん以外にも石森さんとか齋藤さん、土生さんなんかがそう。さすがダンス部。ベリサさんやオダナナさんも頑張っているのは伝わる。

長沢くんは、ちょっと怪しいやじうまみたいな表情がなんか面白い。上村さんは前列に来て回ってるところ、他のひとが拳を上下に振って怒りを表すところで内外の動きになってるんだけど、これもコミカルでけっこう好き。顔も楽しそうだし。

歌:
平手さんと鈴本さん。たぶん平手さんは山手線でかなり外してるイメージがついてしまったけどそこそこ音程取れるし、歌声も少し細くて特にファルセットが弱いけど十分使える。若いので上手くなると思う。鈴本さんのやや低くて落ち着いた歌声は聞き心地良くて貴重。

ベリカさん・今泉さん・小林さんのところはゆいちゃんずの声が聞こえて、渋谷川より小林さんがトーンをややアイドル向きにしてる。ベリカさんはよく分からない。

守屋さん・菅井さん・志田さんのところは誰が聞いても分かるとおり、声がけんかしてしまってる(逆に言うと3つ全部はっきり聞き取れてすごいけど)。守屋さんの低めの声はわりと暴れがちなんだけど、それをマイルドにできる声がいないので強めに出てしまう。志田さんと菅井さんの声は相性悪くないけど、やっぱり独特なので落ち着いた声がひとつ欲しいところ。

土生さん・尾関さん・ベリサさんのところは相性がよいというか、土生さんがアニメ声で完全に主導権を握ってるけど、わりと落ち着いた尾関さんとベリサさんの声で帯域バランスが支えられてる。尾関さんとベリサさんだとややハスキーな方がベリサさん。

小池さん・上村さん・佐藤さん・長沢くんのところは全部合わさってやや高めの甘い声になっていて申し分ない。なんとなく小池さんと長沢くんは聞き取れる(小池さんは高音で芯のあるアニメ声、長沢くんは中音域でやや不明瞭な声)。2番を聞く限り高音でぼんやりと甘いの上村さんだと思うんだけど(普段の声に近い)、佐藤さんは分からない。「デリカシーがない」の辺りでほんの少し遅れてるのは誰だろう。

齋藤・織田・原田・米谷・石森さんの組合わせはサイマジョでは安定してたんだけど、こちらはちょっと荒れてる。基本的には低めから真ん中の安定した声が揃っているんだけど、そこに高めの原田さんが子音っぽさを足してあとは低めなんだけど暴れやすい米さん。後者の二人はまだ上手くなる余地がある気がする。

最後のサビで目立ってる声も米さんかな? この場面では特に問題は無くて、コミカルな曲なので正確さより楽しそうな声なのが大事で、すごく楽しそう。たぶん米さんは喉で歌ってて、それが歌声より喋り声っぽさの原因なんだけど、この曲は音楽というより喜劇なので喋ってるように歌ってもいい。
-ちなみに米さんの歌声が喉声説は、耳だけではなくて、けやかけ合宿回でお腹から声が出てなかったのと、自己紹介動画でカラオケの翌日らしい声がすごくハスキーだったところからの推測。

2016.03.25 | Comments(0) | Trackback(0) | 乃木坂・欅坂

コメント

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

tieckP(ティークピー)

Author:tieckP(ティークピー)

だいたいどこでも曲を作って、自作曲には詞も書いてましたが、文章を読み書きするのが特技で、最近は欅坂46さんのブログや番組についてメモをとる日々です。乃木坂さんはずっと深川さん推しです。 twitterのアカウントも@tieckP。メールアドレスもtieckP+gmail.com(+の代わりに@で)です。お気軽に連絡どうぞ。

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索