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tieckP実験工房

書きたいことを書いてたら 今日も坂道のことばかり。

欅坂メモ136 個人PV TYPE-A

石森さんのは、自然体の良さを引き出すのに犬を持ってくるのは有効だし、その成果は出てると思う。ソロで映ってるところも単体として見れば悪くないけど、やっぱり犬とじゃれてるところが良い。ただ、自分より犬好きが見たらきっともっと楽しいんだろうな、と思うし、犬好きだから石森さんを推してるひとにとってはたまらないだろう、と想像するしかない部分もある。
― いや、好きだけどやっぱり意外性をまったく感じないというか。HUSTLE PRESSの犬との写真とかで慣れてしまったのかもしれない。

小池さんのは全体を通しても力作のひとつ。長さがずいぶん長いなと思うけど、良いものだからと無理に通したなら、通した判断は正しかった。
- ナレーションは、ちょっと棒読み。ラジオでも、読まされてるときはわりと平板なので、せっかくの声を活かすためにもう少し音程を上下させたほうが魅力が増しそう。感情がこもって喋るときはすごく声自体が表現豊かなので、あんまり心配はないけど。
- 全体にすごく嫌がり上手だなって思う。泣かせたらかわいそうだと思うけど、泣きそうなギリギリのところで困らせるとリアクションがすごく面白い。原田さんなんかもそうだけど。
- 困ってて出てくる言葉もいちいち面白い、これはリアクション回の極限でもそうだったからいつでも使える武器なんだろうな。たんに「怖い」とか「いやだ」だけじゃなくて動物へのツッコミまで表現が豊か。かわい賢いっていうのは個人的に本当にツボ。
- ほんとうによく謝る子。
- 男の子かわええなあ。
- 動物から始めるっていう監督のプラン自体も良かった。どこまで計算してたか分からないけど、人見知りでリアクションが面白い子を放り込む場所として最高だった。
- ところでサルゾノ、もといおそらくサルエンにもゾウやヘビがいるんだなあ、とそちらに驚き。

菅井さんのは、待望のヴォルフラムが出てくるからそちらに引っ張られてしまうかな、と思ったけど、カメラはしっかり菅井さんの表情を見せるのを重視していて、それが良かった。必ずしもいつもの綺麗なお姉さんって雰囲気ではないけど、年長になるほどに「素」の表情を撮れる方法って限られてくるから、とても貴重な映像だと思った。半年後、一年後にまた見てみたい。
- 馬は、外の馬場も走って欲しかったな、という気持ちもあるんだけど、いろんな制約のなかで監督さんがこれを選択したんだからベストなんだろうと思う。それにしてもよく跳ねていて、ジェットコースターよりも大変そう。バレエと両立しないわけだ。

長沢くんのもすごく好き。リズムに乗れていないドヘタな、基本も守れていないものをたくさん聞かされて「あ、これ駄目じゃん」って思わされてから、ちゃんと指導と添削が入ったライムで不意を打たれた。感動って不意打ちが大事だから初めて聞いたときは、内容とあいまって涙が出た。まあ、完成版でもノレてなかったり、対となる韻の強調をミスったりしてるんだけど、そこはご愛嬌。
- それにしても長沢くんのすごいところは、リズムに合わせて手や体を動かしてるのに、それでもまったくリズムに乗ってないラップを口ずさめること。韻を踏むのは難しいとしても、ふつうリズムに乗ってたらそれに合わせて喋るほうがよほど楽なのに。ある意味逸材。
- これ、ほんとに長沢くん向けのレッスンになってたし、なんなら普段から例えばギター弾きでもやる、裏打ちで手を叩くような練習をしたらいいんじゃないかな、と思う。

平手さんのは、サブカルを自慢げに見せられてちょっと辛い。ごめんなさい、僕は逸脱とサブカルを目指すという意志が好きなんであって、手慣れたように作られたサブカルって苦手なんですって謝って走って逃げたい。「ごめんなさい」
- 平手さんは頑張ってるし、他の出演者は頑張らなくてもこれできるんだなすごいなって思うけど、この作品、平手さんを見て、平手さんのために書かれた脚本なの? ほんとに? って思う。
- あれ、でも繰り返し見てたらちょっと気になってきた。いけないいけない。好きじゃないんだから。

米谷さんのはいい。まず、ロングで下ろした髪がいい。なんでたまにしてくれないのって思うくらい良い。冒頭の物憂げな雰囲気、狂気に近いテクストも有効。
- 曲が流れてからの、ぬか漬けをかき回してるカットと、曲を聴いてノッているカットの往復も(特に後者はなんか妖しくて)かなり良い。冒頭に見せておいたヘッドホンも上手い。ぬか漬けもうまい。

ベリカさんのは予想したとおりの良さで、特に策を練らずにとり続けて面白いメンバーのひとりだと思う。今回は、奇をてらった作品のなかに上手くやったものが多かったので、それらの挑戦心と成果をより評価したいけど、これはこれで、もちろん良PVだと思う。

書き終わったので監督を見たけど、複数撮ってる方が何人かいるんだな。鈴本・ベリカ・ベリサさんのは自然体で撮るっていう方針が徹底して良かったけど、上村・織田さんとか、原田・ねるさんの監督は、なんで複数任されたのか正直よく分からなかった。言うまでもなく、現場の雰囲気作りがうまいとかそういうのは除いて。

総評:
全部繰り返し見たので、好みの順に並べるとこんな感じ。

志田 長沢 小池 齋藤 尾関 守屋
米谷 小林 鈴本 菅井 ベリカ 今泉
織田 ベリサ ねる 土生 石森 平手 佐藤
上村 原田

好みって言葉にはいろいろ含まれてて、感動や笑いもそうだし、「うまい」って監督への尊敬だったりもあるけど(僕の場合これが一番大きい)、メンバーへの好みは完全に差し引いて並べた。
― 志田さんのは作品の狙いと志田さんの良さを引き出すのとに関して、ケチの付けようがなかった。長沢くんのも弱点を上手く感動に昇華させたのが素晴らしい。小池さんのは感動巨編だし、齋藤さんのはユニークでほんわかする。尾関さんのはプロレスっていう賭けに出て成功してる。守屋さんのも、魅力が十二分に出ていて監督が良かった。ここまではほんとにどれも甲乙付けがたいくらい好きで、監督ありがとうって思う。
― 二列目も、PV全体が良いわけではないにしても、監督やるなあ、他の監督じゃなくてこの人に撮ってもらって良かったなって。三列目は、自分がその子を推してるとして、特に不満はないでき。そういう意味では当たりのPVばかりだった。

ー 下の2人のPVは、魅力的な子の魅力を伝えるっていう最低限のことに失敗していてちょっと悲しくなった。他の監督が調理してたらもっと美味しくなったのに、って思う。残念。残りのPVは少なくとも、このPVを見て推しを決めたり推し変したりした人がいるはず。

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