機械らしさと人間らしさ

飴屋Pの新技術はすごいなあ。

そこで起こっているのは、今までの「人の声を機械らしく修正する」ではなくて
「機械の声(そのベースが人の声にせよ)を人らしく修正する」ということ。

まあ、個人的にはその元の人の歌唱があるなら、それを機械にのせたいとは思わなくて、機械は機械でいいと思うんです。でもこの新技術への挑戦は魅力的だと思います。
(なぜ機械は機械でいいかというと、個人的にはUTAUで作った歌唱には、例えばUTAU音源の中の人とは別の可能性を持っていて欲しくて、UTAU音源の人らしさの極致が上手い中の人の歌唱だとすれば、この「人らしさ」はないほうが、UTAUらしいとも言える……うーん、上手く説明できているかどうか)


私がモモを使うことが多いのは、モモがロボットという設定を持っているからで、機械は心を持つか、というテーマや逆に人間の動物性だとか業の問題を物語に組み込みやすいからです。というより、物語を作る刺激Stimulationになりやすいというか。

ロボットと人の歴史となると、それこそ語源にもなっているカレル・チャペックの「ロボット(邦題)」以来(あるいはそれ以前から)あるわけですが、近いところだとTo Heartのマルチですよね、やっぱり。人でないものとしての機械への憧れがある一方で、人が自負する「感情」を機械が学ぶべきなのか、学ぶとしたらどうやってそれは実現されるのか。(そもそもロボットが人型であること自体、機械を人に似せよう、人的なものであると表現することで親しみを持ちやすくしよう、という試みだと思います。)そういうことを考えさせられる時代ですし、ここ十年くらいいつも自分なりに考えています。

そう考えると、私が飴屋Pの新技術を必要としない理由は、モモが機械だという刻印が声から感じられる方がありがたいからなのだと分かるのですが、同時に飴屋Pの技術への挑戦に共感するわけも分かる気がします。

2010.09.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

コメント

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

tieckP(ティークピー)

Author:tieckP(ティークピー)

だいたいどこでも曲を作って、自作曲には詞も書いてましたが、文章を読み書きするのが特技で、最近は欅坂46さんのブログや番組についてメモをとる日々です。乃木坂さんはずっと深川さん推しです。 twitterのアカウントも@tieckP。メールアドレスもtieckP+gmail.com(+の代わりに@で)です。お気軽に連絡どうぞ。

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索