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チャットモンチーについて

昼に自作曲をうpしましたが、そんなことはどうでもいいんです。
チャットモンチーの高橋久美子さんが抜けるっていうことで、これはファンとして大きな衝撃なんですね。その割に、自分のTwitterのTL見てもあんまり話題にもなってないので、ちょっと語らずにおれようかと!

…やや興奮してしまいましたが、それくらいチャットモンチーの存在は自分にとって大きくて、おそらく最近の自分の曲が音数でごまかすのを極力避けるようになったことにも、歌詞をないがしろにしないように気を付けてることにも、チャットモンチーの影響が少なからずあると思います。より曲単位での影響があるかというと、私はそういうのを極力避けているので、具体的に指摘は出来ないですが(たとえば一番尊敬する作曲家は菅野よう子さんについても僕の曲は1つとして彼女の音楽性を反映しているということはないはず)、もっと間接的に、音楽や芸術にどう向き合うか、その可能性をどれくらい信じるか、そして自分の可能性を(人気に左右されずに)信じるか、ということについていろいろ感化されたところはあると思うのです。

ちなみにチャットモンチーのシングルは微妙です。こんなこと言うとポップな曲が好きなファンに怒られるのは分かってますが、でも彼女たちは圧倒的にアルバム曲が優れているタイプのアーティストです。ていうか、ほんとにいいアーティストは大抵そうですよね。だから「シャングリラ」が悪い曲とは言いませんが、あの曲が提示するような明るくてキュートでちょっと癖のあるバンド、というイメージは彼女たちの本質を必ずしも表わしていません。

じゃあどういうのが「らしい」かっていうと、「うまくいかない」し、それは「がんばる」だけで解決もしない、そもそも「世界はそんな理想的にできてない」、それでもそこに「希望はある」、それは「壮大な話」じゃなくて実に「個人的な悩み」で、悲劇にしても「ヒロインとして酔えるような」派手なものじゃない、でもこのちっちゃなわだかまりを無視せず見つめて、それでも「日々を重ねる」んだっていう、すごく正直で誠実で、無理のない価値観、それを歌ってると思うんです。等身大だけど卑屈にならない、背伸びもしない声。

音楽的には、だんだん洗練されていくロックですが、詞先で作られる曲がまずメッセージに寄りそい、そこに息の合った三人だからできる編曲がかぶさることで、無二のメッセージを支える必要不可欠な音楽になっています。今回抜けるドラムの高橋さんは、バスドラの力が弱いとか言われながらも、味付けの薄いギターやベースで曲が単調にならないよう、必死にシンバルとかで味付けして、音楽を躍動させている立役者です。僕は音楽的にどのプレイヤーが一番大事かって聞かれれば、文句なく高橋さんの名を上げます。

それじゃ、そのメッセージの方は、歌詞の方はどうなのよ、っていうと、三人ともとてもいい詞を書くんです。橋本さんが一番怨念がこもってたり不思議だったりします。素直と言えば素直だし、素直でこういう詞が出てくるのはすごいひねくれてるとも言えるし。いかにもロックバンドの核になる人という感じです。天然の天才っていうか。ただだんだん詞を書かなくなっていますが、曲をみんな彼女がつけるので分業っていう意味では仕方ないですね。
福岡さんは気取り屋です。いちばん女の子女の子してて、たまに狙いすぎて失敗ってこともありますが、職人がときに陥りがちな理屈っぽさがなく、いつも新鮮でかつ個人の、一瞬の「ほんと」を掴みとっています。実際の体験や感情をきれいに詞にするのがダントツで上手いです。すごく感受性が豊かで、他の人の目を意識できる人なのだと思います。
高橋さんはっていうと、一番ざらつきを削ぎ落すのがうまくて、確実に一定以上のものに仕上げるスペシャリストです。はずれが全くない。とても頭が良くて、推敲が丁寧な人だと思います。自分だけの考えでない、みんなが「うんうん」って言える絶妙なポイントをつく彼女の詞が、チャットモンチーに安定感を与えて、だからこそ個性的な他の二人の歌詞がより輝くんです。ちょっと童話っぽいかもしれないですね、親が子供に聞かせるような。

お前は誰の詞が一番好きなの? って言われたら、これは福岡さんと言わざるを得ないです、彼女の詞は確実に他でもない彼女からだけ生まれて、しかも他の人の心に響く、たまに三振やゲッツー打ってもホームランがんがん打ってきます。橋本さんはピッチャー(作曲者)だけど意外といいとこで打つ投手、で今回やめる高橋さんはチームに無くてはならない繋ぎのスペシャリストなんですね、なんで野球に例えてるか分からないですが。つまり、個人の詞で輝くというより、チャットモンチーというチームのために無くてはならない存在だと思うんです。縁の下の力持ち、いやそれ以上、木でいったら根っこに加えて葉っぱも彼女です。橋本さんが中心にあたる茎や幹で福岡さんが花。

つまりね、どの人が抜けても絶対だめなバンドなんだけど、一番当人がチャットモンチーっていう枠であり屋台骨であり、融合してるのは、実は高橋さんじゃないかって思うんです。彼女が一人でやっていくっていうのがちょっと想像できない。もちろん才能ある人だからやっていくと思うんですよ、だけどこのガールズバンドに高橋さんみたいなタイプがいることが一番奇跡的で、その奇跡が終わる瞬間なんだな、と。ね、ここまで読んでくれた人はいないと思うけど、いたら僕が感じてる寂しさがちょっとは分かってもらえるかなと思う。

そう、すごく寂しいんだ。そういう寂しさを埋めてくれるのが、僕にとってチャットモンチーだった。

2011.07.30 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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プロフィール

tieckP(ティークピー)

Author:tieckP(ティークピー)

だいたいどこでも曲を作って、自作曲には詞も書いてましたが、文章を読み書きするのが特技で、最近は欅坂46さんのブログや番組についてメモをとる日々です。乃木坂さんはずっと深川さん推しです。 twitterのアカウントも@tieckP。メールアドレスもtieckP+gmail.com(+の代わりに@で)です。お気軽に連絡どうぞ。

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